兄の恋人のあらすじ
一花の両親が、海外移住するために実家を義兄の友尋に譲ることになった。
友尋に恋している一花は、実家に帰ろうとするが追い返されてしまう。
血の繋がっていない兄妹が一つ屋根の下にいるのは、友尋自身どうかと思うし近所の目もある。
一花を追い返した際に挙げた理由として、「いい年した兄妹が同居なんて、絶対女に逃げられる…」という表向きではあるが立派な理由もある。
しかし、友尋は一花を完全に見捨てることができない。
過去に一花とセックスした経験があり、そのことが負い目となっているという理由から。
結局その負い目に負けてしまった友尋は、一花に実家に住む許可を出してしまう。
そんな義兄の心情など知らない一花は、友尋の気を引くのに一生懸命。
例えば、手料理を振る舞ってみたり。
一方の一花にも、悩みの種が。
それは、幼なじみの孝太の存在。
付き合っていたことはあるが、何かにつけて近づいてくる。
人に話しにくいことを知っているので頼りになるけど、恋人にはなりたくない。
一花と友尋が実家に戻ってきた次の夜、孝太は一花に「やり直したい―」と復縁を迫った。
兄の恋人の登場人物
一花
義兄の友尋に恋しているが、あまり相手にしてもらっていない。わがままで、トラブルメーカーの素質あり。
友尋
一花の義理の兄。両親が海外移住するということで、一花の実家を譲られた。一花を妹として扱うべきだと考えているが、彼女の行動に振り回されている。
孝太
一花の幼なじみ。付き合ったり離れたりと、周りからはっきりしろ!と言われるような関係を保っている。孝太自身は、一花とよりを戻したい。小犬みたいに一花にまとわりついている。
兄の恋人の感想
義妹は義兄のことが大好き。
義兄は義妹のことを好きだけど、いろんな事に縛られてがんじがらめ。
それに幼なじみが絡むので、複雑な関係になっています。
中心は一花と友尋で、孝太は言い方悪いけど邪魔者なんでしょうね。なんか、かわいそう^^;
こう感じたのは私だけかも知れないのですが、一花はトラブルメーカーの素質あります。
義兄を過去の記憶で縛ったり揺さぶったりして、苦しめてますし、
孝太は手を出されてもあんまり抵抗しないくせに、あんたとは付き合いたくないという対応。
そんなに嫌なら、触られた瞬間殴ればいいのに。
それに、愚痴ったり頼ったりして、利用するだけしてるし。
男はどう思うかわからないけど、女から嫌われるタイプかな。一花って。
読んで、「この女のどこがいいの?」と思いました。
私が男だったら、こんなタイプ絶対に嫌です。
兄が大好きだからーって言って、想ってくれる幼なじみの心を踏みにじって、蹴飛ばしてズタズタにしてるだけじゃないと。
自分さえよければいいのか?という感じ。
友尋は作中きっての苦労人になる予感がします。
孝太は、かわいそうなポジションですね。
しかし、書いてて思ったけど、これってモテない人間のひがみかしら…_| ̄|○