親なるもの 断崖

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親なるもの 断崖のあらすじ

青森から北海道室蘭市に売られた、松恵、お梅、武子、道子の4人。

松恵と梅は姉妹で、武子と道子は年齢も違う全くの他人。

富士楼という女郎屋に売られた4人は、それぞれ人生を狂わされることとなる。

16歳になっていた松恵は売られた当日に客を取らされ、その後すぐに首を吊ってしまう。

武子は芸妓としての才能を女郎屋の女将に買われ、想像を絶する稽古に励む。

道子は下働きとして使われる。

お梅は、姉の死後すぐに客を取った。

武子は、夜どんなに遅くなっても次の日は朝5時に起きて身支度を調える。

6時前には踊りの師匠の元に走って、稽古をつけてもらう。

その後は、唄、三味線とそれぞれの師匠について稽古をつけてもらった。

死んでも「一本」になるために。

芸もできない枕芸者と呼ばれ、女郎と変わらない境遇に墜ちないために。

道子はずっと下働きのため、女郎としての苦難も芸妓の修行も知らない。

自分も女郎として売られたと思っているため、客を取りたいと思っている。

女将は店の名が汚れるという理由で、道子を決して女郎にさせることはなかった。

お梅は客を取るようになってから3年経ったある日、武子とつかの間の再会を果たした。

初潮が来た祝いに、武子が一本になったときの晴れ着を渡される。

その時に、好きな男はいないのかと問われる。

お客を取るだけの日々だったお梅にいるはずのないので、何も言えなかった。

別の日、店の入り口で待っているはずの番頭がいない。

一人で待っていると、魚売りに声をかけられた。

もちろん、魚を買わないかというもので、やましいことは何もない。

しかし、そんな形で声をかけられたことなどなかったため、戸惑って何も答えられなかったお梅の前に、一人の男が現れる。

魚売りと男が二言三言話しているのを聞いて、お梅はその場を逃げ出す。

「今夜あたり、売れっ子でも買ってみたらどうか」と魚売りが男に言っているのを聞いて、自分のことを言われているようで、いたたまれなくなったからだった。

気がつくと、坂の上に登っていた。

息を切らせながら、坂から見える風景に思いをはせていると、番頭が連れ戻しに来た。

抵抗するお梅に番頭は、「おまえは女郎だ!!!」と一喝。

その瞬間、二人の目の前に魚売りと話していた男がいた。

親なるもの 断崖の登場人物

松恵
16歳。4人の中では最年長。売られたその日に客を取らされ、首を吊った。青森に好きな人がいた。

お梅
松恵の妹で11歳。姉思いで純粋。松恵の死後、女郎屋の女将の許可を得ないまま客を取った。

武子
13歳。女郎屋の女将に芸妓としての才能を買われ、その道へと突き進む。

道子
11歳。女郎になることを望むが、顔がよくないということで下働きをさせられる。汚れた世界を見ていないため、屈託がない。

親なるもの 断崖の感想

この作品はフィクションとはいえ、日本でも人身売買が行われていたことは事実なので、非常に考えさせられます。

読んでてつらいとかキツイとか、そんな言葉で片付けていいとは思えません。

平和な時代に生まれたことに感謝しないといけないなと、改めて思わせてくれました。

描写も生々しいので、重く感じるかも知れません。

視点を変えて何度も読むと、いろんなことを感じることができるので(明るいことは感じませんが)、ちょっと覚悟はいりますけど、読み返して欲しい作品です。

美化した感じの絵だったら、こんなふうに感じることはなかったはずなので、作者さんの腕に脱帽です。

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